1965年2月27日に、フェイス・テンプル・チャーチ・オブ・ゴッドでのマルコムXの葬儀で、オシー・デイビスが読んだ弔辞です。2月21日、殺害されたマルコムXの告別式をハーレムの多くの教会は断りました。物騒な殺され方をし、敵も多く、暗殺者の背景もはっきりしないきな臭い段階で、マルコムXに関わる危険を恐れたのです。結局、爆破の脅迫にもめげずフェイス・テンプル・チャーチ・オブ・ゴッドが引き受け、公民権運動の活動家でマルコムX夫妻の友人、ハーレムの住人だったオシー・デイビスが葬儀の司会役を務め、歴史に遺る弔辞を述べました。(訳:大竹秀子)
英文はこちら:http://www.hartford-hwp.com/archives/45a/071.html
ここ—この最後の時に、この静かな場所で—ハーレムは、そのもっとも輝ける希望のひとつに別れを告げることになりました—希望はいまや消え、我々のもとから永遠に去ってしまった。ハーレムは彼が仕事し、もがき闘った場所でした—彼の心が住まい、彼の人々が住む、どこにもまして彼の家でした—ですから、私たちが—ハーレムで—もう一度集い、彼とのこの最後の時を共にするのは、何よりもふさわしいことです。