2015年5月7日木曜日

『ボルティモア』:ニーナ・シモンのトリビュートアルバムから

アメリカのオンラインDVDレンタル及び映像ストリーミング配信サービス「ネットフリックス」では、2015年6月、オリジナル・ドキュメンタリー、ニーナ・シモンをテーマにした“What Happened, Miss Simone”を公開予定。関連してトリビュート・アルバムも発売されます。その1曲が『ボルティモア』。1978年のシモンのこの曲をジャズミン・サリヴァンが歌ったミュージックビデオがYOUTUBEで公開されています。(大竹秀子)



ミュージックビデオは、シモンのこんなことばから始まります。

「私は時代と自分のいる状況を映し出す道を選んだ。それが、私の義務。私たちの生命にとって本当に重要ないまこのときに、何もかもが絶望的で1日1日をなんとか生き延びているときに、何もせずにいることなど考えられません」



そして2015年4月、警察に拘束された後に命を落とした25歳の黒人青年フレディ・グレイの事件後の人々の抗議行動を含めたボルティモアの風景、黒人コミュニティの怒りの爆発に向けられた批判に答えるアンジェラ・デイビス(暴力をふるっているのは、誰なのか?)の歴史的クリップなどで構成され、公民権運動時代をいき、時代の息吹を敏感に、かつときを超えて映したシモンをしのびます。

トリビュートアルバムには、ほかにローレン・ヒル、メアリー・J・ブライジ、アッシャー、シモンの娘のリサ・シモン・ケリーも参加しています。
ドキュメンタリーのプレビューは、こちら。


2015年5月5日火曜日

レベル・ディアス:Which Side Are You On? REMIX



1931年に書かれ、炭鉱夫はじめ苦境にある労働者たちに連帯をよびかけ、後にアメリカの労働組合の集会で繰り返し演奏され人々を勇気づけた"Which Side Are You On?"。賛美歌のシンプルな曲に新しい歌詞をつけたこの曲は、ピート・シーガーのヒット曲にもなりました。長く親しまれてきたこの曲のレベル・ディアスによるREMIX版がYOUTUBEに登場しました。格差と貧困、構造的レイシズムなどがはびこる世界。抵抗の音楽で僕は政治・社会・環境の不正義と闘う側に立つと宣言し、連帯を呼びかけています。 英語の歌詞:http://genius.com/Rebel-diaz-which-side-are-you-on-lyricss

2015年5月1日金曜日

レベルディアス メイデーの集会で社会正義に向けた闘いと連帯を歌う

2015年のメイデー。ボルチモアで逮捕後死亡した黒人青年フレディ・グレイの死をめぐり、警官の起訴が決まった日でもありました。グローバル企業が生み出す世界的な格差、移民労働者の苦境、貧困層への治安当局の圧制、富をめぐる戦争に対し、ふつうの人たちのグローバルな連帯への呼びかけがきわだった今年でした。ニューヨークのユニオンスクエアから、レベル・ディアスの声を生ロクでお届けします。(大竹秀子)



2015年1月19日月曜日

マーティン・ルーサー・キング誕生日2015

ファーガソンでのマイケル・ブラウン射殺事件後、一挙にもりあがった反レイシズムの新たな取組、Black Lives Matter。警察機構に組み込まれた市民に対する暴力の停止を求めて、2015年のマーティン・ルーサー・キング誕生日のお祝いは、特別な熱気に包まれました。写真は、ハーレムでの#Dream4Justice(正義への夢)を合い言葉にした集会の写真です。(大竹秀子)




2015年1月14日水曜日

BLACK LIVES MATTER―ファーガソンで企業メディアが見逃した大切なこと

企業メディアは見落としたけれど、ファーガソンで起きたのは、ヒップホップで「抵抗」を学びネットというツールを手にした若い世代の運動でした。詳しくは、デモクラシー・ナウ!ジャパンのブログで。(大竹秀子)