右と左の写真は、バークレー校での追悼式で(photo/Tony Grier)
実は、リチャード・アオキさんには、個人的な思い入れがあります。亡くなったというDemocracy Now!の報道を見て、はじめて彼の存在を知った2009年。やむにやまれぬ思いでバークレー校の講堂で開かれた追悼式にかけつけました。ボビー・シールやユリ・コチヤマさんが追悼の言葉を送り、全米各地からパンサーの元メンバーがやって来て会場はさながらパンサーの同窓会。人生の後半を大学でのアジア系やマイノリティの学生たちの相談や指導に捧げたアオキ。若い子たちが追悼の祭壇を作り、おいおいと泣きくずれ、師として愛され慕われた存在だったことがひしひしと伝わってきました。情報屋疑惑はともあれ、筋と意地を通した人生だったんだろうと思います。(大竹秀子)