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2016年1月9日土曜日

アミリ・バラカ (1934-2014): 革命的政治、ブラックカルチャーを形作った詩人-劇作家-活動家

ことばを銃弾にと説いた詩人アミリ・バラカの追悼番組(democracynow.org)の翻訳です。動画にはバラカのパワフルなパフォーマンスも登場します。(大竹秀子)
2014年1月10日にオンエアされたDemocracy! Nowの追悼番組


19日はアミリ・バラカの命日です。アミリ・バラカ(1934107日‐201419日)。ニューヨーク・タイムズ紙の死亡記事は、こんな風な文章で始まっています。「アミリ・バラカ。憤怒の詩人・劇作家。長年にわたり、アメリカでの黒人体験をまざまざと表現し、白熱の輝きを賞賛されるとともに、一部では扇動者とのそしりを得た」。1960年代と70年代には、バラカはブラックパワー運動を芸術の領域で体現した「ブラック・アーツ」運動の先鋒に立ちました。代表作といわれる『ブルースピープル』(1963)(リロイ・ジョーンズ名で執筆)はジャズの登場からビバップの誕生までの流れをアメリカの黒人史とのつむぎあいの視点でとらえた評論です。また戯曲『ダッチマン』(1964)は、レイシズムの恐怖を生々しく感じさせ、高い評価を得ました。

60年を超える政治的・社会的・芸術的な領域での活躍の中で、バラカの立ち居地は次々に変わります。「バラカ氏は初期のキャリアをビートニクとして、中期にはブラック・ナショナリストとして、晩年はマルキストとして過ごした。その立ち居地の転換は、時代の変化を映す鏡であるとも、本人の持ち前の移り気な気性を正確に表すバロメーターであるともみられた」と、ニューヨーク・タイムズ紙は、とげを感じさせる書き方をしています。「60年間にわたるバラカ氏の著作は、反ユダヤ、女嫌い、同性愛嫌悪、レイシスト、孤立主義、危険な過激派だとして、繰り返し糾弾された」のです。

「しかし」とタイムズ紙は追悼記事は続きます。「彼をチャンピオンと見る人も中傷する人も、彼がその最高の著作においてパワフルな発言者であり、魅惑的な演説者であり、国際的な文学シーンで、彼を愛そうが憎もうが、無視することはまず不可能な不朽の存在だと認めている」。


以下、「デモクラシー・ナウ!」が2014110日にオンエアした追悼番組(英語原文のトランスクリプトはここ)を日本語に訳してみました。バラカの詩は、英語のまま遺してあります(詩の訳は難しすぎる!)。ただ、弁解でなくいえることは、バラカの詩は、目で見て耳で聴いてこそ、真価が輝きます。番組に織り込まれた迫力満点の朗読パフォーマンスをリンクした映像で満喫してください。

2011年6月28日火曜日

激論;アミリ・バラカ マイケル・エリック・ダイソン ハーブ・ボイド:マニング・マラブルによるマルコムxの新しい伝記が大きな波紋  

2011年5月19日、マルコムXの生誕86年を記念する日に、デモクラシー・ナウ!で繰り広げられた、マニング・マラブルの新著『マルコムX:作り直された人生』をめぐるアミリ・バラカ マイケル・エリック・ダイソン ハーブ・ボイドの大激論を日本語訳でお送りします。マルコムXの実像と虚像、その生涯の今日的意味を問い直す多くのヒントをはらむ興味深い討論です。(訳:大竹秀子)©Hideko Otake

英語原文は:Manning Marable’s Controversial New Biography Refuels Debate on Life and Legacy of Malcolm X
日本語参照リンク:デモクラシー・ナウ!ジャパンの日本語動画も、どうぞ: 
『マルコムXの自伝』を問い直す マニング・マラブルの新たなマルコム像

マニング・マラブルによる新しい伝記の波紋 マルコムXの生涯と業績に関する議論が再燃
マニング・マラブルが遺した マルコムXの実像・虚像
追悼:マニング・マラブル、その生涯と遺作『マルコムX:創られた人生』
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エイミー・グッドマン:  マルコムXについて、そしてマニング・マラブル氏の新著Malcolm X:A Life of Reinvention, (『マルコムX:作り直された人生』)をめぐる論争について、3人のゲストをお迎えしています。
アミリ・バラカさんは、高い評価を得ている詩人、戯曲家、音楽史家、ニュージャージー州ニューアーク在の活動家です。主要作品には、1969年の戯曲The Death of Malcolm X. (『マルコムXの死』)もあります。Black Fire:An Anthology of Afro-American Writing (『黒い火:アフロアメリカン著作アンソロジー』はじめ、多数の本の著者・編者です。ハーブ・ボイドさんは、ハーレム在の活動家、教師、著述家です。オンラインの紙 The Black World Today のエディターで、アムステルダムニュース紙はじめ多数の出版物に寄稿しています。ワシントンD.C.からはマイケル・エリック・ダイソンさんが参加です。ジョージタウン大学の社会学教授で、Making Malcolm:The Myth and Meaning of Malcolm X (『マルコムを作る: マルコムXの神話と意味』など、多数の著作があります。みなさん、デモクラシー・ナウ!に、ようこそ。アミリ・バラカさん―
アミリ・バラカ:  はい。

2011年6月22日水曜日

アミリ・バラカ:マラブル著『マルコムX:作り直された人生』に怒りの書評

マニング・マラブル著『マルコムX:作り直された人生』に、アミリ・バラカが怒った!Black Bird Press & Reviewに2011年5月10日付けで載った書評をご紹介。(訳:大竹秀子)原文はこちら:http://blackbirdpressnews.blogspot.com/2011/05/amiri-baraka-on-marables-malcolm-x.html

3月30日、私は車を待っていた。その日マニング・マラブルが私の家まで迎えの車をよこし、私たちはコロンビア大学の彼のオフィスで会うことになっていた。マニングは、口述歴史プロジェクトのために、私をインタビューしたがっていた。

彼とは、コロンビアが私の文書をどう扱うかについて話し合うため、2週間前にも会っていた。その席で、この最後のプロジェクトのスケジュールを決めていたのだ。だが、車はこなかった。私は知り合いで友人でもある運転手に電話し、コロンビアまで出向いたが、マラブルの姿はなかった。アフリカン研究学部では、彼の居場所を誰ひとり知らないようだった。そのうちやっと誰かから、マニングが再び入院したと知らされた。